降神概論

始めて降神を見たのは一昨年の十月、宮下公園のデモイベントのときだった。当時は降神1st買ったばっかだったので予備知識はあまりなし。
それゆえか強烈な印象だった。志人の「ジベタリアン」から始まり「ロックスターの悲劇」へとつながる。HIPHOPなんだけど何か違う、演劇のカオリを感じた。特に「ロックスターの悲劇」の間奏部の叫びなんかは昼間の野外なのに世界持って行かれた感覚があった。
それ以来降神どっぷりなわけで。
次に覚えているのは「望」リリースパーティー。その頃は「ロックスターの悲劇」から始まり「帰り道」で締めるセットが定着してた頃。このライブだけはいつもと違って異様にアットホームでした。音源としても「望」の「Music Is My Diary」ではっきりと演劇路線を打ち出したことでいよいよ演劇集団になってきていた。
それで、昨日と。ライブの客層のせいか「降神組(?)」と。完全な小演劇。個人的にはこの方向でよいと思う。この方向でフリースタイルを廃して40分くらい。そんな形が「降神」としてやるならば一番いいような気がする。完全なフリースタイルでつなごうとすると二人ともいつまでも出来るため小オープンマイク状態になって正直夢心地が醒めてしまうような。
即興は別な時にやればいいからとにかく完全に作りこんだライブが見てみたい。そんな希望。
他のHIPHOPのアーティストとここまではっきりと方向が違ってきたのならいつまでもHIPHOPのイベントにしがみついているのももったいないような。もっとHIPHOP聞かない人も来るようなイベントでやってほしい。別ジャンルのものに子弓がある人を魅了するだけの力は十二分に持っていると思う。ただ、HIPHOPを聞かない人にフリースタイルの韻踏みがおもしろく聞こえるというのは昨日でよくわかった。そういう意味ではダジャレに徹した韻の踏み方する韻踏合組合が日本の正しいHIPHOPの姿なのかもしれない。
とにかく、ここから降神がどういう方向へ行くのか楽しみだ。ただ彼らの進化が早すぎて音源が追いつかないのが気になる。運良く出来たばかりの音源を聞かせてもらうと、既存の音源とまったく違う方向へ行ってるみたいな。ライブDVD出してもよいと思うのは私だけでしょうか。
TBHRのようにTemple ATSでコンピ出しても面白いものが出来るのかもしれない。


あー疲れた。文章書くの疲れる。